Mr. and Mrs. Smith

今更だがMr. and Mrs. Smith。ホントは映画見てる場合じゃないんだが、見たい映画が溜まってきててヤバいので、とりあえずレイトショーで0:15開始の回を見た。

キャストについては今更言うまでもないし、セリフも映像もスタイリッシュ。話も面白い。金もかかってる。が、映画が終わった瞬間、単なる時間の無駄遣いをしたような気分になって虚しくなる、まさにファイトクラブオーシャンズ〜と同じパターンだ。何らかの意図や比喩があるかのような思わせぶりなストーリー展開で、随所に小粋な笑いがちりばめられているのだが、終幕と同時に「で?」という気分になってしまう。まぁ、伝えたいメッセージはわかるが、それだけじゃちょっとね…逆に、面白いだけの映画と割り切ろうとすると、エンターテイメントが足りない気がする。そうはいっても、特に後半はかなり面白かった。後半のああいうシーンが撮りたくて作った映画としか思えない。っつーか、Brad Pittってそういう映画多い気がする。映画のうち30分程度の部分だけが重要で、それ以外は映画としての体裁を整えるために使われる、みたいな。

それと、夫婦喧嘩(=戦闘)のシーンで(暴力シーンを映さないための)無茶苦茶なカメラアングルが笑えた。多分、旦那が奥さんを殴るシーンとかが激しく画面に出るとR指定になるんだろう。...というか、あのカットは、そういう大人の事情を観客に感じさせる意図と思われる。ベッドシーンも大幅カットされたらしいので、PG13に収めるために苦労してるのだろう。