日本の起業家って…

今、テレ東でライブドア問題の特集番組をやっている。ホリエモンに触発された学生起業家など、若手のITベンチャー起業家を紹介しているが、全般的に「こいつらアホだな」としか思えない。「何をやるかは未定だが、とりあえず起業」って本気でアホだと思うのだが。そういう会社は投資家にも従業員にも迷惑かけるだけなので、とっとと潰れてくれ。

この段落、加筆しました。
ちなみに俺の大学時代の恩師…じゃないんだけど、まぁイロイロと関係のある某教授、世間に「ベンチャー」なる用語が知られるずっと前(たしか30年前くらい)からいくつか会社や研究所を興した経験の持ち主なのだが、某学会で「大学発のベンチャーについて」という招待講演を行った際に「最終的に会社ごと売却するか潰すか、とにかく何年後にどういう形で決着を付けるのかを決めてから始めろ。そうじゃないと大勢に迷惑をかける」と言っていた。その先生も、今でこそ無事にやってるが、若い頃に億単位の借金を個人で背負ったそうで、その時は「死のうか。でも死んでも迷惑をかけたまま逃げることになる…」と思い悩んだそうだ。学生起業家とか言って喜んでる連中、そういう気合と責任感はあるのだろうか?

おそらく、あれ系ベンチャーの元祖といえば米国のITバブル期だと思うが、あの頃のベンチャー企業乱立の状況は米国でもジョークのネタにされるレベルだ。しかし、あの時ですら(それが見掛け倒しや明らかに企画倒れなもの、あるいは漠然としたコンセプト的なアイデアだけであったとしても)必ず何かしら他者が持っていない新しい種を武器として起業していた。逆に言えば、起業を目指す人間は必死にビジネスの種を探していたのが当時の状況だった。だからこそ、その中から生き残ったGoogleのような会社があるわけだし、今もWeb2.0という波で「夢よふたたび」状態になりつつあるわけだ。

一方、日本では単に金持ちになりたいだけのアホアホ君が「世界一が目標」とかトンチンカンなことを言って起業しているようだ。やってることの順番が完全に逆だろ。「世界一」って一体どこを目指してるんだ?IntelMicrosoftIBMGoogle?子供が「将来の夢は社長になることです!」とか言ってるのと同レベルにしか見えない。とりあえず起業して、学生起業家として書いているblogでページビューを稼いでるらしいが、「で?」としか言いようが無い。結局、会社ごっこがやりたいだけなのか?

…と思ったら、番組に出ている女性起業家の方が、まったくもってマットウな「米国の起業家はコアの技術があるが、日本は…」と、チクリと指摘をしていた。:-)