今日の映画:サウンド・オブ・サンダー

サウンド・オブ・サンダー

俺のblogを参考にする物好きもいないと思うが,警告しておこう.この映画,昆虫とか爬虫類とか苦手な人は絶対に見ちゃいけないと思う.そういう人にとってはグロ系なシーンがあった.まぁイロイロと進化した謎な生物や植物が出てくる映画だからね…

原作(「雷のとどろくような声」という短編で「ウは宇宙船のウ」に収録されている模様)は読んだこと無いのだが,レイ・ブラッドベリSF小説(つまり古典的な小説)で,しかも短編からの映画化だけに,最初から「今の時代に映画化されたところで,そんなビックリするような展開なんかあるワケ無いよね」と思っていた.で,感想としては,まぁこんなもんだろうな,という感じ.B級SF映画としては十分に楽しめた.(予想通り)意外性は一切無いストーリーだが,そのおかげで全く頭を使わずに見れた.どこかのweb site(URLは失念)でも書かれていたのだが,すでにタイム・パラドックス物のSF映画や小説が過去に腐るほどあって,見ている側もそれ系の知識がそれなりにあるだけに,話の矛盾がイロイロ目に付くのは事実だ.しかし,まぁそこは古典小説だけに御愛嬌といえるレベルだろう.むしろ大筋で破綻しないようにうまい設定になってるとすら思った.

映像的には,未来のChicagoの風景を描くのに気合を入れていたらしい.しかし,残念なことにChicagoに行ったこと無い俺にはよくわからん.そういえば,冒頭でPittsburghという地名(+映像?)が出てきた時にはニヤリとしたな.あのシーンをPittsburghという設定にする理由は一つしか無いように思える(笑).話をChicagoに戻すと,純粋にCGとして見た場合,あの都市の風景のCGは酷すぎだ.そりゃ大変なのはわかる.しかし,あのX-Boxのリアルタイム・レンダリングみたいな品質のCGは,明らかに問題だと思うのだが…しかも俳優のクロマキー処理もハッキリクッキリわかっちゃうレベルで合成されてるし.これも,背景が100%CGの合成だから,難しいのはわかるけど...CGクリーチャーも,今時のRPGで出てきそうなレベル.ということで,CG的にはダメダメ映画だった.