やっぱりね…

ここ半年くらいの報道,やたらと飲酒運転の事故を強調しているので,どうせ警察がまた罰金を引き上げたいという思惑でアピールしてるんだろうと思っていたら,やっぱりそうだったらしい.

世間では飲酒運転の事故が増えているかのような報道がされているが,実際にはすでに激減している.それなのに,やたらと事故の多さを強調し,ヘタすると「上半期の飲酒死亡事故が3.7%増」とか,統計の中の一部分を意図的に切り出してアピールまでしている.リンク先のグラフ見たら,「どこに『増』という要素があるんだ?」と思うのが普通だろう.こういう警察の露骨なアピールをそのまま大本営発表しちゃうあたり,ホントに日本のマスコミは使えない.

で,なぜこれほど必死に罰金を上げようとしているのか考えると,前回の法改正でウハウハになる目論見が,例えて言うならば「税率アップ→消費が冷え込む→結果的に税収減」みたいな結果に終わったのが理由だろう.税金だったら税率を下げれば済む話だが,飲酒運転の罰金の場合,「厳しく罰するために罰則強化」って言って罰金を上げたわけで,罰金を減らすための口実なんてでっち上げようが無いもんな.だから,ひたすら罰金を上げる以外に道は無いわけだ.前回の法改正では同乗者からも罰金を取れるようにしたが,今回は(車に乗っていなくても)酒の場で同席した人や酒を出した店からも金を取るんだそうな.へー.店は客が車で帰るかどうかなんて確認する方法は無いのに,どうしろっていうんだ?ってか,そんなに金が欲しけりゃ飲酒運転した奴が飲んでた酒のメーカから罰金を取るようにすりゃ良いんじゃないかと思うが.まぁ大企業は敵に回せないんだろうな.

オレの感覚で言えば,今の「50万円+同乗者も罰金」の時点ですでに心理的な障壁は飽和している気がする.今の制度で飲酒運転とかで捕まってる連中は,おそらく確信犯(←誤用)で,「どうせ捕まらない」って考えてるんだろうから,もし罰金500万になっても何も変わらなさそうに思えるのだ.従って,今後は罰金をいくら上げても飲酒事故の軽減には結びつかないと予想しているのだが,もしそうなったら,どう言い訳するのだろうか.まさか「罰金を上げても違反者がゼロにならないので,もっともっと罰金上げます」っていうのを永遠に続けるつもりだろうか?


関係ないが,今日 *も* 堂々と交通違反している白バイを見かけた.レインボーブリッジで大型車の後ろにいた白バイが,ゼブラゾーンに突っ込んで大型車を抜いていた.抜く瞬間に赤色灯を点けたが,抜き終わったらさっさと消しやがった.普通に道路交通法違反だし,ああいうのって職権乱用じゃないかと思うのだが.その場で110番にナンバーを通報してやろうかと思ったが,ヘタなことして嫌がらせされても嫌なので(←警察ってのは,本当にそういうことをやる組織らしい)やめておいた.日常でこういうヤクザなことしかやってくれない連中から「犯罪捜査に協力を」とか言われても,まともに相手する気しないよなぁ.