デイ・ウォッチ

かなり久しぶりに台場メディアージュで映画を見た気がするが，デイ・ウォッチ（原題.Дневной Дозор）．
前作「ナイト・ウォッチ」の内容がかなりうろ覚えだったのだが，失敗した．ちゃんと見直してから行った方が確実に楽しめたはずだ．

映像センスは前作同様の独特の雰囲気があるのだが，なんか編集（カット）がおかしいというか，シーンのつながりが不自然な気がする．わざとやってるのかもしれないが，説明不足のまま話が唐突に切り替わって混乱する場面も多かった．それと，前作で印象的だった微妙にグロっぽい演出が一切無くなった気がするな．

ストーリーはかなりベタな感じで，半ばの時点で「主人公は…が最終目的になるんだろうなー」と予想できてしまうのだが，それでも十分に面白い．クライマックスの急展開や，前半のRX-8の暴走シーンなど，予算規模に比べて見せ方のテクニックでカバーしてる面がかなり大きい．なんで邦画ってああいうセンスが出てこないのかねぇ．（←多分，不治の病の少女が出てくるようなどーでも良い映画ばっか作ってるからだろう）エンディングは不覚にも軽く感動してしまった．

しかし，これで完全にストーリーが完結してしまった気がするのは気のせいか？たしかナイト・ウォッチの公開時には「原作は3部作（ナイト・ウォッチ，デイ・ウォッチ，ダスク・ウォッチ）で，全3部の映画化が決定している」って言われてたはずだが…（原作は，その後でファイナル・ウォッチが追加されたらしい）あそこから，また次につながっていく展開があるのだろうか？？