壮大な釣りだったら恐ろしいな…

休日に(本来は稼動しないはずの)パーキングメーターが誤動作してしまったらしいのだが,「支払う必要がない料金が納入されたものもあり、同課は「領収書などで料金の納入が確認できた人に返還する」としている。」らしい.

世間ではパーキングメーターについて誤解している人が多いのだが,日本におけるパーキングメーターは「このエリアは駐車禁止なのだが,一部の時間だけの特例として,料金を払ったら一定の時間は駐車して構わない」という理不尽なものである.何が「理不尽」なのか理解できない人のために書くと,そもそも駐車禁止を指定する原則として「駐車されると交通の流れを妨げ,混雑,渋滞の原因となる場所」という理由が付いており,つまり「金さえ払えば渋滞を作っても構わない」としか解釈のしようがない制度なのだ.もちろん,実態としては「指定する必要の無い場所を駐車禁止に指定しておき,駐車する人間から金を巻き上げる」というシステムなのだが.さらに変な点として,なぜかパーキングメーターの多くは混雑するような時間帯が指定されていて,深夜は指定されていない.つまり「金を払えば混雑しそうな時間帯は駐車して良いが,スカスカに空いている深夜は駐車禁止」ということになる.どういう意図の制度だよ!

ちなみに米国におけるパーキングメーターは「このエリアは路上駐車しても構わないのだが,混む時間帯に誰か一人が占有するのは不平等であるため,皆で使いまわすように課金+時間制限を設ける」という原理に基づいている.従って時間外は無料で駐車可能だ.まっとうな理性の持ち主であれば,こちらの方が話の筋が通っているように思えるだろう.

で,話を戻すと,冒頭に書いた件,もし領収書を持って行くと,料金は返還されて,そのまま駐禁を切られるというオチが待ってたりして…と思った次第.もちろん,そこまで腐ったことをやるとは思わないけど,そういう釣りだったら怖いなー,と.