もみじマーク

道路交通法改正による,もみじマークの取り締まり.10日前の時点で急に「施行から1年間の違反取り締まりは口頭での指導にとどめる」とかいうことになった.

当初,警察庁は「むやみに取り締まることが法改正の目的でない」などと本音が丸見えのコメントを出していたが,この時点の「自民党の声に迅速に対応した面もあるとみられる」という報道も,その後で出てきた詳細な話を見ると,結局のところ自民党からのゴリ押しらしい.要は「罰則強化して,むやみやたらに取り締まりをしたい警察」「施行の直前になって,初めて改正された内容を認識するバカな国会議員連中」という図式ね.法改正の時点で気づけよ…

いかに道路交通法が警察の思うがままに成立しているかがよくわかる話だ.これじゃ,いくら改正しても改悪ばかりでマトモな法律にならないのも当然だ.

っていうか,そもそもおかしいのが,法律で「義務」と決められて罰則も定義されているのに,その罰則を適用するかどうかを警察が勝手に自分の気分次第で決めていることだ.法律の判断を裁判所がするのならわかるが,いつから警察が法律の判断をすることになったのか?もみじマークの取り締まりをしないことが許されるなら,「じゃ,身内の違法行為を見逃すことも許されるんじゃないの?」と疑問が浮かぶのが普通だろう.

同様に,政治家連中も,自らが法改正を成立させておいて「よくよく内容を見たらヤバそうな法律だから,とりあえず取り締まりはしないことのしよう」ってのはどういうことだよ?あいつら,そんな法的根拠もない「待った」が成立するという前提で法改正してるのか?!


最近,ちょっと気になるのがガソリン価格だ.最近の高騰で,さすがに車の数が減ってきた気がする.車の数が減ると,違反による反則金の総収入が減ってくるわけで,そうなると警察がいつものように「〜の違反がゼロにならない」という無茶苦茶な主張で反則金を上げるんじゃないかという気がするのだが.