Doomsday

ドゥームズデイ

映画の予告編やイントロからはバイオハザード的ホラーなイメージを受ける.が,これ自体が実際に見に来た観客を笑わせるためのネタとしか思えない.一応「人間を喰う」というシーンはあるが,「完全封鎖で食料に困った人類が,しょうがないから共食いをしていました」的な話であって,実はゾンビ物とは全然違う.北斗の拳の雑魚キャラ的なモヒカン・パンクなオッサンが「ヒャッハー!」的ノリで人間を丸焼きにして手下共に振舞うという,なんだかよくわからんギャグのようなシーンだ.

ということで,実際は「北斗の拳+マッドマックス2+ハイランダー+エイリアン2+近未来SF映画らしいハイテク武器」という感じのSFアクション映画だった.しかも,そんな食糧難にも関わらずデブがいたり,貴重な電気をメチャメチャ無駄遣いしていたり,その他とにかく全面的に「おい!〜だったんじゃないのかよ!」とツッコミたくなるレベルの穴が多すぎて,明らかに「先に撮りたいシーンを決めてからシナリオを考えた」系の映画だ.

ってな感じで.すげー面白かった.80年代のSFアクションが好きな人には渾身のお勧めB級映画