Synecdoche, New York

脳内ニューヨーク

もうすぐ公開の「かいじゅうたちのいるところ」の監督で多忙だったスパイク・ジョーンズがプロデュースに回り,チャーリー・カウフマンが初監督することになった本作だが…

基本的に人生というのは死に向かっているものなわけだが,ずっとそれをチマチマ気にしている主人公が,いろいろ個人的な波乱の人生を歩みつつ,いろいろ変な出来事があって…という感じの内容で,いろいろ「悲劇の中の喜劇」のようでもあり「喜劇の中の悲劇」のようでもある話になっている.で,この辺りの受け止め方はばらつきが大きいだろうという印象.オレは最後まで全く希望を見出せずに陰鬱な気分になったが,まぁ人によっては笑える映画だろう.が,少なくとも何も考えずに素直に楽しめる映画ではないし,間違っても他人に勧める気にはならないな.