The Hurt Locker

ハート・ロッカー

ここ最近は見た映画のリストが溜まったところでまとめてアップしているが(アップするのが面倒くさくなったものの,自分の備忘録も兼ねているので止めるわけにもいかない),これは今すぐに書かずにはいられないぞ.説明するならば「爆弾処理班の男が働く姿を描く」というだけの内容なのだが,とにかく凄まじくタフな作品だった.最初から最後まで油断できる瞬間がほとんど無く,常にアドレナリン出まくりで最大の緊張感を維持しているので,途中から緊張で軽く吐き気を催してしまった.

その昔,ハートブルーを見た時にも思ったが,このキャスリン・ビグローって監督は(性別は女性だが)男の中の男というか,いわゆる「漢」だ.しかも本作ではちょっとした狂気すら感じる(「アメリカ文学界の狂犬」ジェイムズ・エルロイと同じ意味で狂ってる).

っつーか,これを見ると,なんでゴールデングローブ賞の作品賞と監督賞がアバターになったのか全くもって意味不明だ.バカじゃなかろうか.まぁ百歩譲って監督賞は良いとしても,ドラマ作品として見たら,アバターなんて本作と比較する事自体がおこがましいレベルだろ.

いやー,まだ3月なのに,もう今年最高の作品を見ちゃったような気がするぞ.