本日の映画:ドミノ

本日の映画はDomino(邦題:ドミノ)。あまり詳しく知らずに見に行ったが、予想とちょっと違う作風だった。意外とキャストも豪華(ってほどでもないかな?)だし、もうちょっと宣伝に力入れてもいいんじゃないの?>配給会社 米国だとけっこう売れてるのに。まぁ内容的に(文化の違う)日本で受けるかどうか、というあたりの判断だろうけど。映像的にも意外と凝った映像が多いと思ったら、監督はTrue RomanceとかEnemy of the Statesとかの監督らしい。納得。
映画の中でのBeverly Hills, 90210ビバリーヒルズなんちゃら白書シリーズ)、Jerry Springer TV Show、流行のリアリティー番組全般の扱いが笑えた。BH90210(ちなみに米国で放送してたのは今から15〜20年くらい前で、本作には本人役で2名の役者が出演している)なんかはKnightriderのDavid Hasselhoffと並んで「恥ずいドラマ&俳優」の定番ネタだが、それでもやっぱり笑える。Jerry Springer TV Showのシーンは必見。米国の人種差別の一端が垣間見える。っつーか、Jerry Springerってまだ人気番組なのか。日本でも一瞬放送してたが、一部のマニアだけに受けて終わったようだったな…
ストーリーは(本当は単純な話なのに)ちょっと複雑すぎる展開になっていて、しかも一度映像で見せておいてから後で巻き戻して「実は違った…」みたいに見せ直す手法が空回りしてるので、映像的にテクニックに走りすぎた感は否めない。最後まで話自体を追うので手一杯だった。どうでもいいキャラも多すぎ。しかし、とにかくKeira Knightleyが最高に美しいという一点で満足。(ぉぃ)

映画自体に関係無いが、近くに座ってた男2人組が、やたらと「ほぉー」「うーむ」などと真剣に見ていたのが可笑しかった。映画の最後に(本作のモデルになった)Domino Harvey本人が一瞬だけ登場するのだが、まぁ「モデル上がりのオバサン」という感じだった。その場面で、その2人組は「おぉ、あれ本人じゃないの?すげー!」みたいな妙に良い反応をしていた。君達は『笑っていいとも』あるいは通販番組の客か?しかも、どうも彼らは映画の内容を実話だと勘違いしているようだ。事実を教えてやろうかとも思ったが、そんな面倒みる筋合いも無いし、夢は壊さずそのまま帰ってきた。「実話に基づいた」っていうのはDominoの生い立ちとかに関する部分で、映画のメインの話は全て作り話なのに…
映画のプリプロダクション作業中にDomino Harvey御本人が亡くなったそうで、映画ほどじゃないにしても、やっぱり相当に危険な仕事なのだろう。合掌。