日経平均1万5500円らしい。記事中には「東証1部の時価総額は、今年初めの約350兆円から150兆円増加した。2000年のITバブル期を上回り、89年末のバブル絶頂期(590兆円)の約8割まで回復しており(略)」とか書かれている。

80年代のバブルに関しては、ピークの時点でヤバい空気が漂い、「この状況は異常だ、いつか破綻する」と言われていたような気がする。しかし、2000年のITバブルは、今でこそ「ITバブル」とか言ってるけど、当時は「ITによる景気回復」って言ってたような気がするんだけどなぁ。


俺の周囲の技術系の人間は、'99年の時点で「ビットバレー?あれって確実にヤバいよねぇ。ベンチャー投資ブームみたいになってるけど、何もわかってない連中が会社の中身も知らずに無謀な投資してるだけでしょ。これって絶対に数年で破綻して、『IT系への投資はヤバい』って180度転換したネガティブな空気になる気がするよね。真面目にやってる会社はかわいそうに…」と予想していた。それでも、なぜか経済界では大モテだった。そういえば、なんか変な使えないバカ首相もいたなぁ。で、その後の展開は完全に(経済ド素人の)予想通りだったわけだが、それを今となってはバブル呼ばわりね。

ちなみに、現在のソニーの凋落ぶりも、ソニーが「一人勝ち」とかもてはやされていた時期、すでに技術系の中ではワリと「ソニーはヤバい」と言われていた。というか、当時から製品とか経営戦略を見れば明らかに「ヤバい」と思えたし、むしろ、なぜソニーがもてはやされるのかが不思議だった。

そう考えると、経済の専門家って何をやってるのだろうか?俺には、経済現象を後追いで理屈付けしてるだけにしか見えない。


さて、今回の好景気。やっぱり前回と同様にバブルの香りがプンプン漂ってる。もちろんこんな報道もされているし、5年前と違って危険度を認識している人も多そうだ。じゃ、誰が株価を上げてるんだろう?本当に経済って謎だらけだ。

ま、何にせよ、まともな景気回復して欲しいもんですのぅ。