Ultraviolet

MI:3の先々行を見たい気もしたのだが,見ておかないと速攻で終わりそうな気がするのでウルトラヴァイオレット.ダメ映画を覚悟して行ったのだが,意外と混んでた.客層的にはCM見て騙されてる奴が多そうな…

で,感想だが…見所はオープニング10分後くらいのバイクの逃亡シーンくらいだ.ビルの壁やトレーラーの側面をバイクで走るシーンがあるのだが,あそこのシーンについてのアイデアだけは.なるほどと思った.が,全体としては期待通りのダメ映画.

  • ストーリ的にはBiohazardとかと同系統.未来の米国で軍の開発したウィルスに感染してヴァンパイア化した人間が誕生.人類と感染者集団が戦っているとかいう見慣れた話
  • …というような背景については最初に100%全てが主人公のナレーションで説明されてしまうあたりから,ダメっぷりを発揮する.
  • しかも「光に弱い」とか「超人的な能力は身につくが,短期間で死んでしまう」とかの説明は全く無い.光については最後の方で唐突に(観客が当然知ってるという感じで)出てくるし,ファージ(=感染者)の寿命が12年という背景については全く説明されなかった気がする.なので,なぜ人類が感染を恐れるのかを全く理解できなかった客も多いんじゃないかと思う.
  • アクションは,良くも悪くも「リベリオン」(つまり"Gun-Kata"と同様).ただし主人公があまりにも強すぎで,ダメージを全く受けずに大量の敵を倒しまくるので,全然「おおっ!」みたいな感じがしない.そういうシーンが連発されるので,後半あたりにはけっこう見飽きる.最後のボスとの戦いに至っては,もうネタ切れの苦し紛れなのがバレバレだし,その苦し紛れのアクションは,そういう戦い方になった背景とモロに矛盾した結末だし…
  • 俺の主観かもしれないが,鍵になる子役が全然可愛くない.ので,全然「助けなきゃ!」みたいな気にならない.別に見殺しで良くね?

という感じ.最後のオチまで含めて,ホントにどうでも良いストーリーだった.肝心のアクションも後半はThe Matrix(1作目)のパク...いやオマージュがけっこうあった.最後のバトルシーンの矛盾に満ちた展開も含めて,全編「なんじゃ,こりゃ?」の連発.よっぽどアレ系映画が好きじゃない限り,金と時間の無駄使いな気になれること間違い無し.ただし,未来の使い捨て携帯電話とか,そういうデバイスの描き方は面白かった.

映画館+駐車場がメチャメチャ混んでいたが,どうも全部MI:3だった模様.帰り際に売り場を見てみたら,MI:3は満席になっていた.あの時間に駐車場が満車なんて初めて見た…