The Fast and The Furious: Tokyo Drift

やたら長いタイトルの映画The Fast and The Furious: Tokyo Drift.邦題の「わいるどすぴーど」っていうバカっぽいタイトルはどうにかならんのか?以前に留学生が邦題を聞いて爆笑してたぞ.

本作はパート3にも関わらず,前2作と何のつながりもない内容.米国で問題を起こしまくって母親に愛想をつかされた高校生が,3歳のときに離婚した父親のところ(在日米軍で東京に住んでいる)へ送り込まれ,東京でドリフトを学ぶという,非常に取って付けた感の強いストーリー.しかも主人公の役者が明らかにオッサン(24歳らしい).せめて大学生ならわかるが,あれで高校生は無理があるだろ…あまりカッコ良くないし…まぁPaul Walkerと比較しちゃ可哀相だが.「プライド 栄光への絆」にも出てたらしいのだが,全く思い出せん…

また,妙に東京観光っぽく銭湯とかパチンコ屋とかが(ストーリー上は大して必要でも無いのに)出てきたり,全体的に何かおかしい.高校のシーンも「日本の高校って,こんなじゃないと思うけど…」って感じだし.外国人生徒が何人もいて,英語が飛び交うような高校なんてあるのか?それに,日本人の役者が大量にカメオ出演していたのが鼻についた.特に妻夫木のシーンは不自然極まりない.そこまで日本人に媚びたいのか?まぁ媚びたいんだろうなぁ.(注:前作 "2 Fast 2 Furious" は世界中で日本が一番儲かったそうで,それで今回は日本市場を重視して作ったそうな) っていうか,あんなので「ハリウッドデビュー」って言われてもねぇ.

あと,土屋某とかいう奴が「前2作のカーアクションがダサいと言いまくってたら,本作で技術指導を頼まれちゃったよ」とか嬉しそうに言ってたのをどこかで見たが,ハッキリ言って本作のカーアクションは今までで一番ダサかった.だってレースのはずなのに,やたらと滑らせてるだけで全然速くないし(遅いわけじゃないが,明らかにグリップで行った方が素直&速い).しまいには峠まで出てくるし,なんだか某漫画の内容と変わらないぞ.ってか,マジで映像センス悪すぎ.全ての意味で,やっぱり1作目は名作だったなぁとしみじみ感じる.

ただ,首都高のシーンなんかはちょっと楽しかったし,「俺もあんな感じでノビノビと気持ちよく走りたいなぁ」なんて思ったのは事実だが.

あと,これはネタバレになるが…英語版オフィシャルサイトで流れているTrailerに「あれっ?」と思ったシーンがあったのだが,それが最後の最後に出てきてニヤリとさせられた.前2作を見ていれば,確実に「おおっ,そうきたか!」と思えるはずだ.