ブームも去って久しい感の漂う魔法使いのお話,発売日に買ってから放置していた最終巻をこの土日で読みきった.ぶっちゃけ,意外な展開は無かった.もちろんディテールに関してはまったく予測不能だから,読んでいて普通に楽しめた.しかし,おそらく最大の隠し玉のつもりと思われるアレって,けっこう誰でも予想してたんじゃないかと思うのだが.どっちかというと,最後の対決が意外とスケールが小さくて「え,こんな小じんまりした話?」というのが一番意表を突かれた.しかも,事前に流れていた噂も完全に嘘だったしなぁ.(「気が変わって内容を変えた」とかいう話もあったような気もするが)

しかし,これって映画化するの大変そうだよなぁ.たしか7巻は映画を2部構成に分割するはずだけど,そうなると,合計で従来作よりも2倍の長さになる→カットの度合いが減る→原作のより多くの要素が反映される→でも従来作の伏線は映画で描かれてない,みたいなことになるような気がするんだが.しかも,ちゃんと原作と同じ流れで完結させなきゃいけないわけだし. やっぱり未完な小説を映画化するのはリスク高いよなー.