ボーダータウン

最近は「"JLo"と呼ばないでくれ」とか意味不明なこと言ってるらしいジェニロペ主演のBordertown.実はアントニオ・バンデラスも出てて意外と豪華なキャスティングだった.ってか,これって2006年の作品なのね.

内容は,昔からよく言われている&実際に何度もグローバル企業が告発されている「米国企業が海外に発注する工場では,非人間的な労働環境で…」みたいな話が根幹なのだが,メキシコ政府とアメリカ政府(の裏にいる大企業)のビミョーな関係,(発展途上国などでありがちな話だが)女性の人権が軽視されている状況,メキシコ政府や特権階級の腐敗などが絡み,さらにアメリカにおけるジャーナリズムの死(=エンターテイメント化)が描かれ…という,かなり重い話.最後に御都合主義的に終わるあたりが映画的な感じだが(それでもハッピーエンドと断言できるようなものでもない),いろいろ考えさせられる映画だった.本作品内では搾取する側に日本企業も入れられていたが,実際そうなのだろうか?