ダウト〜あるカトリック学校で〜

"Doubt".

あるカトリック学校で,信者からの信頼も厚い神父が,学校初の黒人の転入生に対して「不適切な関係を持ったのでは?」と疑われるような状況証拠が発生する.一方,その神父の「宗教も時代に合わせて変化するべき」という新進的な方針に反対している,異常に厳格な校長のシスターが,その状況証拠を盾に(真実の追究ではなく)神父の追放を図る.…という感じの内容.舞台劇の映画化だが,そう聞いて「あぁなるほど」という印象.

前にも書いたが,フィリップ・シーモア・ホフマンは極悪人にしか見えない.…と思っていたが,本作では,とても信者思いの神父様を演じている.本作では結局のところ悪役なのかそうでないのか明らかではないのだが,とにかく親切で優しくしているシーンでも不気味な怖さがある.先日TVでやってたM:i:3でも極悪犯罪者だったが,やっぱりああいう役の方が似合ってるような気がするぞ.