The Chicken, the Fish and the King Crab

ファイテイング・シェフ 〜美食オリンピックへの道〜

フランス料理の国際大会「ボキューズ・ドール国際料理コンクール」で,スペインはいつも下位にいたらしい.で,何とか上位を目指そうとして努力するシェフが,周囲のシェフからアドバイスを受けるというか,ボロカスにけなされる,という内容.しかし,本作を見ると,最初に「へー.まぁこんなもんだろうな」と思ったものが実はまだ全然ダメだった,ということはよくわかった.

途中で何度か出てくる「これはコンクールなんだ」「レストランで出す料理とは違う」という話は,たしかになるほどと思わせる.しかし,冷静に考えると,このコンテストが何のために開催されているのかよくわからないぞ.「フランス料理の大会」といいながらも,それぞれの国の良さを出すことが求められているらしい.だから「スペイン料理の良さを出せ」とか言われてる.え,それってフランス料理なの?スペイン料理なの?

ただ,たしかに映像で見ただけでも(この映画の時の)フランス代表の料理は別格で,見た瞬間に「あ,こりゃ格が違うわ」と思った.あと,見ていると(当然)美味しいものが食べたくなってくる.でも,あんなボロカスに言われてた料理でも,もし店で食べたらクソ高いんだろうなぁ.