2012

2012

いやー,良くも悪くもくだらねぇwwww.

意外なことに,都市が破壊されまくるスペクタクル映像は前半部だった.じゃ後半はどうなるかというと,「人類の生き残りをかけて各国政府が秘密裏に立てた計画が…」*1みたいなSF的な話になる.ホントに実現可能かどうかというと「…」なレベルだが,まぁそれでも実在の技術力で考え得る対処方法が出てくる.で,それに関連する各国政府の対処というのが妙にリアルで面白かった.というか,シナリオ的にはそっちがメインという感じだろう.

"The Day After Tomorrow" の時も思ったが,さすがこんな映画ばっかり作ってるだけあって,各国政府の対応の描き方が上手い.逆に,主人公の周辺で起きる冒険物語はあまりにも無茶苦茶(ご都合主義も多々あり)で「いやー,この話いらなくね?別に感動とかしねーし」というのが率直な印象.このあたりの演出は "The Day After Tomorrow" の方が上手かった気がする.

しかし,何よりも一番面白かったのは,作中の描写が露骨に「表面的には協力しても,やっぱりロシア人と中国共産党は大嫌いだし,その他の国はどうでも良い.とにかくアメリカが世界の代表なのだ!」となっている点.日本なんて名前以外はほとんど登場せず,パニックシーンの描写すらしてもらえなかったぞ.危機が明らかになった後も,なぜか米国だけが調査や計算をして,単独で勝手に結論を出してから,「…なんということだ!すぐに各国に連絡だ!!」とかいうのを繰り返すという理不尽さ.いやいや,そもそも最初に危機の到来を発見したのはインドなんだしさ,ちゃんと研究共同体とか作ろうよ.

*1:ちなみに,そのあたりの展開はオフィシャルサイトに詳しく書かれてる.それで良いのか?