The 4th Kind

フォース・カインド

うーむ。まぁ何というか、新しいジャンルの映画だ。例えば日本のTV番組なんかで「海外であった驚愕の事件」とかを再現ドラマと実際の映像で紹介するようなものがあるが、ああいうノリの編集で作られている。

以下、軽くネタバレ。


本作の予告編でも「実際の映像」というのが出ているが、実は作中で出てくる「実際の映像」はあれら以外にほとんど無い。あとは「実際の音声」というのが出てくる。内容的には、X-FilesとかMMRと同じ系統。最後まではっきりとした結論は出ないものの、基本的には「宇宙人による地球人の拉致」という内容で、少なくとも主人公の心理学者はそれを100%確信している。この映画で言ってること(出てくる人物や、彼らが見聞きしたこと)が全て本当だとすると、その正体が何だとしても、こんな恐ろしい話は無い。

以下、本格的ネタバレ。

実は、本作は「『実際の記録映像』と『役者による再現映像』を組み合わせて作られた映画』」というスタイルで(実話ベースの映画を装って)作られたフィクションの映画、いわゆるモキュメンタリー映画ということらしい。米国でも公開前にネットで話題騒然になったそうで、どこぞのメディアが本気で調べたために公開よりも前にバレてしまい「バイラルマーケティングでした、ごめんなさい」的なオチになったそうな。ま、マーケティング的には大成功ということだ。
オレはそういう背景を知ってて見に行ったので、「いやーよく考えるよなぁ」と思って笑いながら見ていたが、館内は本気で「…マ、マジっすか?」みたいな何とも言えない空気が蔓延していた。

こういうシャレが通じる人にはオススメの映画。