Avatar

ジェームズ・キャメロンが構想から14年かけて作ったとか言われている超大作の アバター

予告編で事前にわかっていることは、

  • 舞台は未来で、惑星パンドラに地球人が進出している
  • パンドラの地下にあるなんとかという貴重な鉱石を発掘するのが地球人の目的
  • 発掘したい場所に原住民(ナヴィ)が住んでるので邪魔
  • 科学者が、ナヴィと地球人のDNAを混ぜた「アバター」を作った
  • アバターの体はナヴィそのものだが、地球人の脳とリンクしてリモート操作で動く
  • 主人公はアバターを使ってナヴィと交流を図る…ふりをして内部情報を探る使命を帯びている
  • 主人公は足が不自由だが、アバターになれば元気いっぱい自力で動けちゃうのでハッピー
  • で、主人公は交流を深めるにつれてナヴィ側に同調するようになっちゃう

ここまでネタバレしてる映画で、何か驚くような展開があるのか疑問に思っていたら…案の定、何も無かった。予告編で全てのストーリーが語り尽くされているパターン。

じゃぁダメ映画なのかというと、ストーリー的には完全にダメ映画なのだが、前評判通り映像は凄い。映像はめちゃめちゃ凄い。大事なことなので2回書きました。なので、これを見るなら(普通の3Dじゃなく)IMAX 3Dマストだ。某所で「ここ1年で日本の映画館に3D上映システムが急速に普及したのは、全て "AVATAR" に備えての準備だったはず」とかいうコメントを見かけたが、たしかにその通りかもしれない。

おそらく普通のスクリーンや家のTVで見たら、単なる「綺麗なCGですね」「ファイナルファンタジーみたいですね」な映像だと思われるが、IMAX 3Dで見ると驚きの美しさだ。本作は明らかに今までの映画とは違うレベルに一歩踏み出している。映像美だけで映画史に名を刻む一作になるんじゃないかと思う。いやー、金さえかければここまでできる時代になったのか。もう何も描けないものは無いような気がするぞ。きっと映像を作るのが大変すぎてシナリオを考える時間が無かったんだ。きっとそうに違いない。そうじゃなかったら14年もの構想+2億ドルの予算でこんなしょーもないシナリオのはずがないよ。

しかしオープニングのディズニー社のロゴが3Dで出ただけで劇場内に「ぉぉ」とどよめきが起きたり、映画が終わったところで拍手が起きたり( "THIS IS IT" の時にもあった謎の現象)、明らかに普段は映画館なんて来てない人が多いという感じだった。逆に言えば、そういう人が大量に来てるわけで、これはタイタニック級の大ヒットになるのか?

#そういえばエンディング曲が Leona Lewis だったが、曲調とか全般的にタイタニックの時の Celine Dion に似てるのはセルフパロディだろうか?