ダイエットの恐怖

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050908-00000187-kyodo-soci

ダイエット食品のBOWS(ボウス)が、公正取引委員会から排除命令を出されたらしい。たしか2年くらい前だと思うが、職場のM田さんと「あの広告、凄いよねー」と一瞬だけ盛り上がった時期があった。広告を見ると「痩せるかどうか怪しい」ということに加えて「そもそも体にヤバそう」という気がするのだが、科学的に見せる努力をしているので、騙される人もいるのだろう。

関係無いが、先日の旅行先で知人に聞いた話によると、別の知人(俺の一歳上)が糖尿病になってたらしい。その人物は学生時代から太目の人だったのだが、たしかに、数年前に会ったときにはかなり太ってきていた。で、1年半ほど前に「入院していた」とは聞いていたが、糖尿病だったとは知らなかった...以下、全て伝聞だが、悲しい話だった。


なぜ糖尿病になったかというと、ダイエットの結果らしい。え?なんでダイエットで糖尿病???と思うが、こういうことらしい。最近、健康志向を謳った飲料が大量に出ている。その人物は、ダイエット目的でサプリ系の健康飲料を飲みまくっていたらしいのだ。言われてみれば、例えばサントリーの「DAKARA」は、昔のCMでは「いらないものを出す」とか言って、暗に「痩せる」「成人病対策」というイメージを示していた。その人物が何をどの程度飲んでいたとか、その間の生活習慣とか、そういう情報は一切知らない。しかし、実際に効果はあったそうで、けっこう痩せたらしい。なので「痩せた」と本人は喜んでいたのが、ある日倒れたらしい。病院に行ったところ、実は糖尿病になっていたという悲惨な話だ。


以前に新聞で読んだ話によると、チオビタなどの栄養ドリンクの飲みすぎで糖尿になる若いサラリーマンも多いらしい。俺は栄養ドリンクを飲む習慣は全く無いのだが、あの手の製品に大量の糖分が入っていることは知っている。成分が云々とか言っているのは気分の問題で、ハッキリ言えば糖分を売ってるようなものなのだ。大量の糖分を摂取することで、飲んだ直後に血糖値が急に上がって元気になった気がする、それだけの話だ。もちろん、作ってる側は自覚しているから、必ず「1日に1本まで」「長期的、定常的に飲み続けるな」などと書いてあるはずだが、殺人的な仕事をしている人々は用法用量なんて無視して飲みまくる。そして糖尿になるわけだ。


閑話休題。やっぱり、飲み物とか薬とかで痩せようという思考がダメということだろう。上記の話も、単に世間話として聞けば「バカだなぁ」で終わりかもしれないが、直接の知人がこんなことになっていると思うと悲しくなる。サプリの飲みすぎで、(おそらく)一生インシュリンが手放せないような体になってしまったなんて、本当に悲しい。痩せようとした結果が糖尿病だなんて、酒の飲みすぎよりもずっとずっと悲しい話だ...

ダイエットをするときには、食べる量やカロリーを減らすなり、運動をするなり、ちゃんと王道を行きましょうや。