80's Glam Rock

このblog名の元となっているのは、80'sの英国グラム・ロック・バンドTigertailzだ。「英国のPoison」などと言われていたが、パッとせずに消えていった。そのTigertailz、自然消滅後10年以上を経て再結成している。しかも(偶然)同時期に2つのTigertailzが再結成しているというヤヤコシイ事態だ。アルバム1枚出した時点で他メンバーから追い出された初代ボーカル(でも、バンド作ったのはこいつ)が復活させたTigertailzと、黄金期だった2ndアルバムのメンバー4人のうち3人が集ったTigertailzだ。まぁファンからすれば後者が本家っぽい雰囲気で、復活アルバムはレコーディングも終えて来年には発売予定だ。その後者のweb siteが最近リニューアルされて、昔のPVが見れるようになった。

実は今までTigertailzのPVは1度しか見たことがなかった。高校生の頃にTVKが横浜そごう内のスタジオで夕方に生放送してた"Music Tomato TV"という番組で、水曜日は伊藤正則がVJのメタル系番組だったのだが、そこで流れたビデオを1回見ただけなのだ。その1回でノックアウトされて速攻でCDを購入したのであった。Tigertailzは米国デビューしていない英国のバンドなので、Billboardなどの米国チャートに登場するはずもない→日本の番組でビデオ流れない、という図式だ。ということで、喜んでPVを見てみた。

あ、あれ?うーん…、えっと…いや、曲は好きなんだけどね、曲は。なんていうか「あぁ80年代のグラム系ってこんなだったっけ?」みたいな甘酸っぱい気分というか、お笑い系コントとしか思えないメイクの濃度というか…ぶっちゃけ、イケてない。っつーか恥ずかしい。よくあのPV見てCD買ったな。>若かりし日の俺。グラム系だからメイクが濃いのは当然だが、それにしても限度があるだろ。当時のLA系バンドに比べてメイク濃度のレベルが違う上に、明るさが皆無の、ジトーーーッと湿った感じの映像だ。数式で書くと

Poison:Tigertailz = TV番組で見かける六本木あたりのイマドキのキャバ嬢:ドラマで出てくる港町の場末のスナックのママ

という比例式だ。つまり一言で言えば「洗練されてないケバさ」って感じか?しかもPVで使ってるセットも異様にショボい上に、無駄にバンバンと爆発映像が入ってるあたりがB級度をさらに増す。こりゃ英国ローカルなバンドで終わるのも当然だよ、トホホ…