The Da Vinci Code

ホントは他に見たい映画があるんだが,とりあえずスクリーン数の多いダ・ヴィンチ・コード.実は先週末に見ようと思ったら,前面2列くらいしかあいてなくて,「ちっ,普段は映画なんて見ないような連中が,話題作だからってアホみたいに大挙してきやがって…」と苦々しく(笑)思いながらパスしたのだが,今日も(いつも行くCine Citta'は混んでるから避けて,いつもガラガラのToho Cinemasにワザワザ行ったのに)激しく混んでた.両隣を挟まれて映画を見るなんて何ヶ月ぶりだろう??ホントに大ヒットしてるのね. 冗談抜きで,かの有名な「小一時間ほど問い詰めたい」の気分だった.お前等,本当にこの映画に興味があるのかと.レンタルではなく映画館で見る必要があるのかと.

肝心の映画の内容だが,俺は原作を読んでないので,特に不満も無く楽しめた.単なる新作映画と思って見れば,誰でも「金かかってるし,謎解きもあるし,普通に娯楽映画として楽しめた」という感じじゃないかと思う.あれで不評ってのは,ちょっと期待が大きすぎるんじゃないか?ただし,世間の評判では小説は謎解きの過程でキリスト教の歴史に関するウンチク話がイロイロ入ってて,むしろそれが楽しいらしい.そう言われれば,たしかに映画の内容は謎を解くのに手一杯な内容で,歴史については各シーンで登場人物が必要最低限の話を一気に説明して終了してしまう.さらに,謎解きの内容もちょっと映画向きじゃないというか,ナショナル・トレジャーなどと違って中途半端に真面目すぎる気がする.内容からいえば,むしろTVシリーズに向いてたと思うのだが.でも「24のシナリオに使う」ってのは無理があるだろ.だって「ジャック・バウアーキリスト教の謎に迫る」なんて変なドラマは見たくないぞ.

本題から外れるが,ルーヴルの怪人を見たときにも感じたように,やっぱりルーヴル美術館は綺麗だ.一度は行ってみたいが,ルーヴルに行きたいだけで,パリとかフランスに行きたいワケではないので,おそらく行くことは無いだろうなぁ.