ブッシュ

Oliver Stone監督が,昨年の大統領選挙の直前にギリギリ間に合って完成させた映画 "W." .日本公開はこんな時期なので,はっきり言ってイマサラ感が否めない.どうせ時期外れ+公開スクリーン数も少ない映画なんだから,個人的には邦題を「だぶや」にする位の挑戦をして欲しかったような…

内容は,ブッシュが知事になる前のダメっぷりや,大統領の任期中に周囲から完全にコントロールされている無能状態だったことなどを,わりと淡々と(その結果として面白く)描くことに注力されている.しかし,あまりにも淡々と描いているため,あまり単純に笑える内容ではない.かなりビミョーな作品.オレが一箇所だけ気づいた部分も,そのシーンの背景を知らないと普通のシーンにしか見えないし.

もうちょっと普通に知られているバカっぽいエピソードを集めた方が面白かったはずだが,なんか,「そういう単純なバッシング映画にはしたくない.なるべく客観的に描きたい」という意図だったそうな.