消されたヘッドライン

"消されたヘッドライン (原題: "State of Play")".

ベン・アフレック演じる議員の事務所スタッフの自殺から,議員の不倫スキャンダルが発覚する.しかし,ラッセル・クロウ演じる議員の親友の新聞記者が「これは議員を嵌めるための罠だ」と信じて調べるうちに,その裏にある陰謀を嗅ぎ付ける.しかし,より深く調査を進めていくうちに,その陰謀とも別の真実が次々と明らかになっていき…という感じのサスペンス映画.

邦題を見ると,あたかも「新聞社への圧力によって新聞記者のスクープがもみ消されて…」みたいな雰囲気だが,全然そんな話ではない.記者が新たなネタへたどり着く度に「背後に隠されていた真実」自体が二転三転し,記者も何が真実で何が嘘なのか,何が背後にあり,誰が黒幕なのか,何もわからなくなっていくという展開.…というのを表現しようとしたのが原題なのだろう.はっきり言って黒幕は一瞬で予想できるが,最終的にわかった真実は,たしかに予想を裏切る展開だった.

しかし,ラッセル・クロウは太ったなー.本作では,あの体形はイメージに合ってる(あるいは本作のための役作り?)けど.リドリー・スコットが,ロビン・フッド映画 "Nottingham" の主演に据えたものの,中年太りで痩せないラッセルに激怒したとか報道されていたが,もしこの体形のままだったとしたら怒るのも当然だな.